はじめに
個人的な意見で、好き勝手にレビューしたものです! 参考程度にご覧ください!
また、値段が高くなれば性能が良くなるのは当然ですので、値段も考慮しての評価です! (例)1000万円セダンで乗り心地がまあまあ→C、150万円軽自動車で乗り心地がまあまあ→A
※YouTubeの動画に合わせて順次公開していきますので、最近の車では全ての評価が記載されていない場合があります。
評価の根拠
評価の根拠となる動画はこちら!
実車に乗りながらの生の感想です!乗車後に落ち着いた状態で、他車との比較を交えつつ評価したものがこのブログになります!
今回乗車したグレード
マツダ ロードスター MT S special package
価格(税込):¥2,840,200
全長/全幅/全高(mm):3915/1735/1235
ホイールベース:2310mm
車両重量:1010kg
駆動方式:FR
エンジン:1.5L水冷直列4気筒エンジン
最大出力:96kW(131PS)/7000rpm
最大トルク:150Nm(15.3kgfm)/4800rpm
燃費(WLTC):16.8km/L
通信簿
学年:200万円台〜
クラス:オープンカー
教科 | 観点 | 評価 | 評定 |
---|---|---|---|
快適性能 | 振動 | B | 4 |
騒音 | B | ||
疲労感 | A | ||
運転のしやすさ | 視界 | A | 5 |
ブレーキ | A | ||
アクセル | A | ||
ハンドル | B | ||
運動性能 | カーブ | A | 5 |
高速走行 | A | ||
パワー | B | ||
内装 | 運転席 | B | 4 |
コストパフォーマンス | 4 | ||
総合 | 4.4 |
振動 B
スポーツカーらしい振動がします!
ですが、突き上げは少ない!
【理由】
サスペンションは締め上がっているわけでもなく、乗り心地重視なわけでもない中間のセッティングです。ペダル周辺は軽度の振動、ギヤボックス周辺はかなり振動しています。一方でハンドルを握る手にはそこまで振動は伝わってきません。
停止時の振動は車好きにとっては心地よいですが、車に興味がない人を乗せると嫌がられるかもしれない程度の振動です。
走行時でも路面のざらつきまで体に伝わってきます。うねり路面に関しても、足回りで処理するわけではなく、体に伝わってきます。
一方で突き上げは少ないです。サスペンションのストロークは少ないながらも、よく動いてくれるため段差を踏んだときのショックは少なめです。
騒音 B
幌車にしては静か!
【理由】
幌車ということで風切り音や幌のびびり音があるのではないかと予想して試乗しましたが、どちらも抑えられていました。抑えるというより発生しないように頑張っている感じがしました。
年式が古めの車で幌のびびり音が出ていないのは、長く所有する人にとってはかなり大きいメリットです。
一方で、一番大きく感じた騒音はロードノイズです。こればっかりはどうしようもない気がしました。防音材を用いることで音を抑えられますが、もちろんその分重量が増えますので、ロードスターとしては致命的だからです。
また、エンジン音が低く乾いた良い音をしているというのも、音を抑えられない抑えたくない原因かなと思います。
路面の音が全て車に伝わってくるような、旧車スポーツのような騒音まではいっていませんが、ロードノイズは覚悟しましょう。
スポーツカーで騒音を気にしてもしょうがないのですが、もっと騒音を抑えられているスポーツカーもあるため「B」としました。
疲労感 A
どっしり安定で疲れない!
ただ、腰痛持ちの人は注意、、
【理由】
ハンドル、アクセル、ブレーキ等の操作系からくる疲労は全くと言っていいほどありません。さらに、車が安定しているためハンドルの修正が少なく、安心して長距離を走行できます。
身体的にも精神的にも長距離走行は得意です。
一つ難点を言うのであれば座席です。フィット感が高く、ワインディングでも体を支えてくれているのですが、ずっと座っていると腰が痛くなりました。少し痛くなったかなというくらいなので、腰痛持ちでない方は気にしなくていいと思います。腰痛持ちの方は一度座ってみましょう。
視界 A
スポーツカーが苦手な左斜め後ろの視界良好!
長いノーズもコンパクトなボディでカバー!
【理由】
料金所で必要となってくる左斜め後ろの視界ですが、スポーツカーにしては見やすいです。特に大きな不安はなく合流できます。
ノーズの長さが特徴のロードスターですが、一時停止の出口でも取り回しに困ることはありませんでした。全長4mを切るコンパクトなボディなので、小回りで困ることもありませんでした。
車幅感覚も非常に把握しやすかったです。全幅は1735mmとある程度の大きさがありますが、フェンダー部分が盛り上がっているため、左前方がどこまでいっているのかが分かりやすかったです。
ブレーキ A
何も言うことない良いブレーキ感です!
【理由】
クセはなく、ブレーキの踏み初めから踏みしろに対してリニアに効いてきます。
強いて言うなら、全体的に強めに効く感じがしますが、ワインディングの時はちょうど良く感じるため、スポーツ走行よりにセッティングされているようです。
アクセル A
もちろんレスポンス良好!
オルガンペダルで開度の調節がしやすい!
【理由】
当然のようにレスポンスは良いです。マツダの車はアクセルに素直な車ばかりの印象です。
アクセルの開度に対してリニアに吹け上がっていきます。
また、クラッチはクセがなく、乗ってすぐ駐車場から出る時でもスムーズに繋ぐことができました。
さらに、オルガン式ペダルは調節がしやすい上に、運転姿勢が自然ときれいになります。
一方でペダル配置には少し疑問が残る部分もあります。アクセルペダルに対して、ブレーキペダルがだいぶ手前にあるなという印象を受けました。そのため、ヒールアンドトゥをするには結構練習が必要なのではないかと予想できます。今回は1日の試乗でしたが、早々に諦めました。
ハンドル B
良く言えば使いやすい!
悪く言えば普通でスポーツカーらしくない、、
【理由】
路面の凹凸やうねりに対してハンドルからほぼ情報が入ってきません。一般車であればこの特徴は良いことになるかもしれませんが、スポーツカー好きとしては物足りなさがありました。
ハンドルの感度についても同様です。クセがなく、本当にちょうどいいハンドルなのですが、普通車に乗っているような感覚になってしまいます。
スポーツカーということを考えると、もう少し過敏なセッティングでも良かったのかなと思ってしまいました。
カーブ A
ロードスターの真骨頂!!!
【理由】
この項目は書くまでもないという感じですが、、
上記ハンドルの項目では普通車っぽいと書かせていただきましたが、そのハンドルを曲げていった時の車の動きは運転していて非常に楽しいです。
ロードスターという伝統のあるモデルとしてもちろん完成度を高めていますが、その中でも安定しすぎているわけではないことが面白いです。最近のスポーツカーは剛性も非常に高く、自分のような素人でも綺麗に走らせることができてしまいますが、ロードスターではそうはいきません。
コーナーごとに明確に成功と失敗があり、ブレーキハンドルアクセルでうまいこと荷重を移動させ、ボディの寄れとサスペンションの寄れを制御していく必要があります。
難しく感じるかもしれませんが、そのぶん綺麗にコーナーを抜けられた時の喜びが大きいです。
うまくロードスターと付き合っていく方法を探すのはオーナー最大の醍醐味だと思います。
高速走行 A
軽いのにどっしり感!
安心して巡航できます!
【理由】
約1トンの車重とは思えないほど、重さで押し付けているような安定性を感じました。おそらく、車高の低さとエアロパーツによる空力により生み出されている安定性だと思います。しかし、空力を極めると言うよりデザイン性に重きをおいたフォルムのため、この安定性の理由は自分の中で解明できませんでした。
反対に、高速走行時の懸念点として挙げられるのは風切り音が大きいことです。一般道の時はロードノイズが一番気になりましたが、高速道路では風切り音が一番気になりました。幌車である以上避けては通れない風切り音ですが、追越車線での巡航レベルのスピードになると途端に大きくなります。追越車線では音楽を楽しんだり、同乗者の方と会話を楽しむにはうるさいです。
一方でロードノイズは予想より静かでした。そのため、走行車線レベルのスピードであれば特に大きな問題はなく快適に長距離を移動できます。
パワー B
絶対的なパワーはもう一つですが、
日本の公道で楽しみきれるパワー感です!
【理由】
アクセルを大きく踏み込んでいっても、シートに強く押し付けられるような加速感はありません。
これをデメリットと捉える方もいらっしゃると思いますが、自分はメリットだと感じています。
ハイパワーなスポーツカーだと日本の公道では物足りない上に、エンジン音をフルで楽しむことは難しいです。それに対してロードスターは、普段の街乗りでもエンジン音を楽しむことができ、たまにフル加速をしたとしてもギリギリ法定速度内で収めることができます。
パワー感を楽しむ人にはおすすめしませんが、スポーツカーを楽しみたい人にはぜひ乗ってみてほしい一台でした。
運転席 B
ドライバビリティは高い!
けど、ある程度身長があると狭く感じるかも、、
【理由】
マツダはドライビングポジションに人間工学の技術を応用しているため、シートやペダルの配置は違和感のない楽な姿勢で運転できるようになっています。
ロードスターも例外ではなく、アクセルペダルと足置きがシートを中心に左右対称となっており、定速巡航の際は快適に運転することができます。
一方で、ドライビングポジションにゆとりがあるかと言われると、そんなことはありません。自分は身長175、6センチですが、シート自体は広いとは言えません。乗っていると体が馴染んできてフィット感を得られますが、乗った瞬間は思わず狭いなあと思ってしまいました。
さらに、クラッチを上から押し付けるように踏みたい方だと、左足がハンドル取り付け点に干渉する可能性があります。これは実車に乗ってみないとわからないため、購入を検討している方は必ずクラッチとシート、ハンドルの位置を確かめてみてください。
コストパフォーマンス 4
オープンカーであるという希少さを考えるとコスパ良し
スポーツカーのくくりで見ると少し高いか、、
【理由】
趣味性の高いスポーツカーでコスパの話をするのは難しいですが、、
まず非常に完成度が高いのは確かです。ロードスターを買おうか迷っている人がいたらすぐに買うようにおすすめしたほどの車です。さらにオープンカーであることを加味するとSグレードで263万円というのはコスパが良いかもしれません。
しかし、絶対的な車のサイズ、エンジンの素性、エンジンパワーを考えると263万円というのは高く感じます。つまり、スポーツカーという目線で見るとコスパが良いとは思えません。
結論としては上述の通りですが、オープンカー補正が効くことによってコスパが良くなっていると個人的には思いました。
総評
おすすめの方
オープンカーで長距離走行し旅行、観光地にいきたい方
ロードスターを買おうか迷っている方はすぐに買いましょう。
おすすめできない方
ハードなスポーツカーを求めている方。おそらく物足りなさを感じると思います。