はじめに
個人的な意見で、好き勝手にレビューしたものです! 参考程度にご覧ください!
また、値段が高くなれば性能が良くなるのは当然ですので、値段も考慮しての評価です! (例)1000万円セダンで乗り心地がまあまあ→C、150万円軽自動車で乗り心地がまあまあ→A
※YouTubeの動画に合わせて順次公開していきますので、最近の車では全ての評価が記載されていない場合があります。
評価の根拠
評価の根拠となる動画はこちら!
実車に乗りながらの生の感想です!乗車後に落ち着いた状態で、他車との比較を交えつつ評価したものがこのブログになります!
今回乗車したグレード
スバル レヴォーグ GT-EX
価格:¥3,487,000
全長/全幅/全高(mm):4755/1795/1500
ホイールベース:2670mm
車両重量:1550kg
駆動方式:4WD
エンジン:1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジン
最大出力:130kW(177PS)/5200-5600rpm
最大トルク:300Nm(30.6kgfm)/1600-3600rpm
燃費(WLTC):13.7km/L
通知表
学年:300万円台〜
クラス:ステーションワゴン
教科 | 観点 | 評価 | 評定 |
---|---|---|---|
快適性能 | 振動 | A | 5 |
騒音 | A | ||
疲労感 | A | ||
運転のしやすさ | 視界 | B | 4 |
ブレーキ | A | ||
アクセル | B | ||
ハンドル | A | ||
運動性能 | カーブ | A | 5 |
高速走行 | A | ||
パワー | A | ||
内装 | 運転席 | A | 5 |
助手席 | A | ||
後部座席 | A | ||
トランク | B | ||
コストパフォーマンス | 5 | ||
総合 | 4.8 |
振動 A
街中の乗り心地良すぎ!
この乗り心地でコーナリング、高速走行も良いのはすごい、、
【理由】
先代に比べ、日常域でのサスペンションのストローク量を増やしたことにより、振動、突き上げともによく抑えられています。路面からの入力を足回りで処理することができています。
特に凹を踏んだときの伸び側のストロークには驚きです。ストローク量も十分ですし、なんと言ってもストローク速度が速いので、タイヤの接地性を感じられるだけでなく、車体が凹に取られる事なく安定しています。
一方、全ての路面情報をシャットアウトするわけではなく、どんな路面なのかは体に伝わってくる味付けです。
また、エンジン振動も非常に少ないです。走行中にはもちろん全く気になりませんし、停車時にエンジンがついていてもほとんどエンジンの振動は入ってきません。
振動の少なさ、特性の良さから「A」としました。
騒音 A
レヴォーグのイメージが一変!
見た目に反して、めちゃくちゃ上質!
【理由】
車に乗り、エンジンをつけた瞬間に「あれ?静かじゃない?」となりました。
エンジンの音が車内に入ってくるのをかなり抑えられています。
(ちなみに外から聞くと普通にエンジン音はしています)
走行中はロードノイズがあるため、エンジンの存在はほとんど感じません。停車時にエンジンが付いていても、不快な音ではなくほとんど気にならないです。
ロードノイズはするにはしますが、そこそこ抑えられていると思います。今までのスバルのロードノイズが大きいというイメージはレヴォーグにはありませんでした。追越車線でも、そこまでロードノイズは入ってこないので、車内での会話、音楽を楽しめるかと思います。
正直こんなにレヴォーグが上質な味付けをされているとは予想していませんでした。見た目はスポーティーでかっこいいですが、中身は結構ジェントルでした。
レヴォーグ最大の驚きポイントでもちろん「A」としました。
疲労感 A
これは疲れないですね〜
長距離を走りたくなります!
【理由】
まず当然の話をすると、アイサイトXをつけてしまえば高速道路での疲労はかなり軽減できます。Xになり、渋滞時アシストも追加されたので渋滞も快適に移動できるかと思います。また、前車の認識、車線の認識も非常に早いので、アイサイトの設定でストレスを感じることも少ないです。
さらに特筆すべきは、アイサイトをつけていない状態でも疲労感はとても少ないことです。まずシート形状が良いです。サイドも丁度よく切り立っていて、窮屈さを感じさせることなく体をホールドしてくれます。パワーシート、チルトテレスコピックステアリングによって、最適なドライビングポジションも取りやすいです。
そして、ハンドル、アクセル、ブレーキも適度な感度で、高速走行時でも気を遣うことなく巡航できます。
運転支援のレベルの高さ、高速安定性、座り心地など、総合してレベルが高く「A」としました。
視界 B
意外にも車高の低さは感じない!視界良好!
でも、左斜め前方に死角が、、
【理由】
全体として、視界は良いです。しかし、低めの車高と流線型のようなボディ形状により、ボンネットの左側の視界は良いとは言えません。見切り性能もそこまで悪いという印象は受けませんでしたが、左斜め前に死角があることは確かです。
また、見晴らしに関しては、高いとも思わないですし、運転しづらいほど低くもありません。バックモニターの画質も良いですし、駐車場の白線にも合わせやすいです。
そして、合流時に必要な後方の視界は良好です。
ボディ形状的に仕方ないのですが、左斜め前方のみ死角が大きいため「B」としました。
ブレーキ A
踏み始めから滑らかで、使いやすい!ブレーキの効きも良好!
アイサイトXのブレーキは人間のよう!
【理由】
特に癖はなく、踏みしろに対してリニアに減衰力が発生します。そして、乗車前に危惧していたブレーキの効きも問題なく、使いやすく性能も十分なブレーキでした。
追加でアイサイトXのブレーキの話をします。こちらもすごく滑らかです。このアイサイトXの前方認識の精度と距離のレベルがかなり高いことが伺えます。運転支援によっては、結局自分のブレーキの方が滑らかだし、体への負担も少ないと感じることがありますが、アイサイトXはヒトとも遜色ないスムーズさでした。
今までレビューした車(youtube参照 2022/08/27現在)の中では、1番の運転支援だったと言えます。
さらに、ブレーキからパーキングブレーキに移行する完全停止時の揺れや振動も少なかったです。
ブレーキ特性、性能ともに申し分なく、アイサイトXのブレーキもスムーズであったため当然の「A」でした。
アクセル B
日常使う分には良いアクセルタッチ!
積極的に踏むとアクセルレスポンスの悪さが目立つ。
あと、アイサイトのアクセルはちょっと過敏、、
【理由】
何気なく運転する分には、アクセルが意識されることはありません。アクセルに対してリニアで素直な反応です。
しかし、強い加速を求めてグッと踏み込むと、CVTのラグ、ターボラグにより加速が始まるまでに約0.5秒ほどかかります。これも慣れてしまえばなんてことないですが、車に対して素直さを求める方にとってはストレスが溜まると思います。
ちなみに、Sモードに入れても、マニュアルモードでパドルシフトを使って変速していてもアクセルレスポンスは良くなりません。
アイサイトXの加速(発進時)は少し激しい感じでした。しかしこれはセンターディスプレイから、クルーズコントロールの加速レベルの設定ができます。
高速走行中の加速は穏やかで、体への負担は少なかったです。
強めの加速時に対する不満があったので「B」としました。
ハンドル A
遊びもそこそこ、思い通りのハンドリング!
【理由】
遊びも多少あり、過敏すぎず鈍感すぎず丁度いい味付けでした。
低速、中速では自分の狙ったところにハンドルを修正することなく曲がっていくことができます。
高速ではどっしりしてきて、安心感をもって巡行できます。
カーブ A
トルクベクタリング様様!!
車格を忘れるほどのクイックさ!
【理由】
やはりトルクベクタリングは偉大です。乗り始めは違和感があるかもしれませんが、慣れてしまえばその性能の高さを手放したくなくなるほどです。
自分のハンドルの切れ角よりも明らかに曲がり込んでいきます。
そして凄いのは曲がり込んだ時の足回りです。曲がり込んで足に負荷がかかると、足は張ってきます。それによって横転感、ロール感は少ないです。これなら、ワインディングも楽しめると思います。
足に負荷をかけていない時は、硬さはなく上質な乗り心地をしているため、あらゆる路面でユーザーを満足させることができます。
街乗りでは上質で、ワインディングで足がしっかりしてくるなんて、何も言うことないです。当然の「A」です。
高速走行 A
抜群のオンザレール感!さすがスバル!
空力進化の恩恵をフルに体感できます!
【理由】
個人的に、スバルといえば高速、直進安定性だと思っています。
その予想通りにどっしりとした安定感がありました。高速走行時でも風や路面によってハンドルを取られることはないですし、何もしなくても真っ直ぐ走ってくれる安心感があります。追越車線の巡航でも、恐怖感は全くないため、スピードの出し過ぎには注意です。
そして、予想を大きく超えてきたのは、静かさです。自分の所有している先代WRX S4も含め、今までのスバル車は、安定しているけどうるさいというイメージがありました。レヴォーグはそのイメージを完全に払拭しています。
ノイズが全くないわけではないので、もちろんロードノイズは入ってきますが、かなり抑えられています。そして、177馬力、300Nmの日本では余りあるパワーによって、エンジンが唸ることなく巡航できます。そして、新型となり空力が改善されたため、風切り音もよく抑えられています。総じて静かです。
この空力は静かというだけでなく、もちろん直進安定性にも効いています。フロントタイヤハウスのアウトレットにより、インテークから大量に取り込んだ空気を抜き、リアバンパーのアウトレットにより、さらに空気溜まりを改善します。
さらにさらに、この車には床下にも空力パーツがたくさんあります。前後の整流板、中央には防音材でできた整流板により静かさと安定性の一石二鳥、軽量化も追加で一石三鳥を実現しています。まさにグランドエフェクトですね、話は変わりますがグランドエフェクトが大幅に大きくなるF1楽しみですね。
(2022/08/28追記:フェルスタッペンとルクレールの接近戦は痺れますね!)
レヴォーグで長距離走って旅行行きたいですね、、もちろん「A」です。
パワー A
日本では十分なパワー!
やりすぎてなくてちょうど良い!!
【理由】
この177馬力、300Nmというのは日本において十分です。低速からの加速ではシートに押し付けられるような加速感が味わえ、追越車線でも問題なく加速していきます。
レヴォーグの素性や外見からしても、ちょうどいいパワーだと思います。これより速くても、こんな速いのは要らないよ〜となってしまうかもしれないですし。これより遅いと、もうちょっと加速あった方が気持ちいいよね〜となる絶妙なパワー感です。
もっと速いのが良いという方には、グレード名にRついたものにしていただくと、2.4Lの275馬力、375Nmを手に入れることができます。それでももっとスポーツが良いという方はWRX S4が待っています。さらに、やっぱりスポーツはMTでしょという方にはWRX STIが、、、まだ発表されていないですね、スバルは環境規制に苦しんでいますが車好きとしてはぜひ頑張ってもらいですね。
(2022/08/28追記:STIはやはり新型出ないみたいですね、、)
車のパワーを重視している方は「アクセル」の項目もお読みください!パワー自体は十分ですが、そのパワーを操るアクセル、増加させるターボ、駆動に伝えるCVTにはラグがあります。
上記通り、過不足ないパワーで言うことありません。「A」です。
運転席 A
座り心地が良い!ドライビングポジションも取りやすい!
意外だったのは、あのでっかい画面、使いやすい!
【理由】
一行目は疲労感の項目に書いたので割愛します。
二行目のことが驚きでした。最近の車はどんどん先進装備が追加され、タブレットかと思うような大きなディスプレイ、メーターが付いたモデルが次々と発表されています。レヴォーグもその一台で、センターには11.6インチ、メーターには12.3インチのモニターが付いています。
まずセンターディスプレイについてです。こういった類のものは初めて触るときには使いにくく、所有して慣れてくると便利になるものが多いと思います。しかし、このディスプレイは非常に直感的で初めて使ったのにも関わらず、基本的な使用(エアコンやナビ)で手こずることはありませんでした。ただ、より便利に使おうと思ったら、少し勉強が必要だと思います。
また、スマホやタブレット以外についているタッチモニターは感度が悪く操作感がイマイチのことが多いと思います。ちなみにGoProは感度が非常に悪いです。一方で、このタッチモニターは比較的感度は良好です。タッチをする分には大きな不満はありませんが、ドラッグするとなると少し反応が遅れる程度です。
続いてメーターのディスプレイについてです。こちらも操作に手こずることはありませんでした。そしてなんと言っても便利なのは、ここにナビが表示されることです。目線を中央に向けることなく、地図を確認できます。
最後に、フロントガラスに現在のアイサイトの状況を表示するインジケーターが付いています。しかし、これはあまり目立っていなかったです。このインジケーターのことを調べてから乗車したので確認しましたが、このことを知らなかったら気づかないかもしれないです。
ディスプレイの感度は完璧とまではいかないですが、車に乗っているディスプレイの感度としては他車より滑らかであったため「A」としました。
助手席 A
もちろんデートカーとして活躍できます!
足を投げ出せる空間があります!
【理由】
座席を一番後ろにすると、身長175cmの自分でもほぼ足を伸ばせました。なので、170cm以下の方であれば、足をピンと伸ばすことができると思います。
視界も良好で、運転席との近さもそこそこです。乗り心地も上々なので同乗の方から、乗り心地等で不満が出ることは滅多にないと思います。
仮にデートで使用するとなると気になってくるのは、この外見を車に興味ない方がどう思うかですね。自分のS4は、エアインテークを見ながら、なんでここ穴開いてんの?要らなくない?と言われたことがあります、、
最後のインテークの話はさておき、、十分な快適性能があったため「A」としました。
後部座席 A
4人家族であればとても快適に、
5人家族でもそこそこ快適に運用できます!
【理由】
後部座席の膝周りはゆとりがあり、結構広いです。ヘッドクリアランスも良好です。
そして、嬉しいのは後部座席にリクライニングがあることです。意外にも最近の2列シート車の後部座席はリクライニングがないことが多いです。一番倒した状態にすると、ゆったりとした姿勢が作り出されます。
5人乗りとなると後部中央の方は少し我慢が必要ですが、2時間以内の移動であれば問題なく過ごせると思います。
5人乗り車で問題となる後部中央席の狭さも及第点におさめ、リクライニング機構によりゆったりとした空間を作り出しているため「A」としました。
トランク B
言わずもがな広い!
個人的にトランクから後部座席を倒せるのは非常に嬉しい!
【理由】
特に便利なのは、トランク側から後部座席を倒せることです。カローラツーリング以来の機構ですが、ステーションワゴンには基本装備なんでしょうか。とにかく便利です。
後部座席に回らなくて良いだけではなく、座席を倒す動作なくワンタッチで倒れてくれるのがありがたいです。
ちなみに後部中央席のシートベルトは天井から生えているので、トランク右側のトランク高が侵食されています。
個人的にトランクから後部座席を倒せるレバーがあるだけでAにしたいところですが、後席中央の天井シートベルトは、もう少しどうにかならなかったのかという気持ちがあるため「B」としました。
コストパフォーマンス 5
当然の満点評価、逆にスバルさんの懐が心配です。
こんなコスパ良くて、ちゃんと儲けられているんでしょうか。
【理由】
まず、運動性能だけで350万円越えです。乗り心地、ドライバビリティともにお値段以上です。
さらにそこにアイサイトXが追加されるため、コスパの良さは言うまでもありません。
一方で、もうちょっと頑張って欲しかったのは内装です。350万円だともう少し質感の高さは欲しかったです。チープというわけではないですが、センターコンソールやダッシュボードの質感は350万円の車と考えるともう一声欲しいです。
ただ、これだけの運動性能かつ運転支援があるところに内装までいいとなると、手が届かない値段になる可能性があるので、致し方ないです。
総じてコスパはめちゃくちゃ良いです。スバルさんが心配になるくらい。
総評
おすすめの方
元々レヴォーグを考えていた人は、すぐにでも手にした方がいい素晴らしい車です!
特に旅行好きの方、長距離走行が多い方、非常におすすめです!
家族を乗せるけど、車の性能も欲しい!というパパにもおすすめです!
おすすめできない方
基本は誰にでもお勧めできる車なのですが、
このレヴォーグにスポーティーを求めている方はちょっと待ってください。見た目に反して上質方向の乗り味です。
スポーティーを求める方はまず、STIで電子制御サスの乗り味を確かめてみてください。パワーが足りない人はRのついたグレードへ。まだ足りない人はWRX S4と段階を上げていきましょう!