【トヨタ 86】【試乗レポート】一般人が自分勝手に5段階評価!

トヨタ

はじめに

個人的な意見で、好き勝手にレビューしたものです! 参考程度にご覧ください!

また、値段が高くなれば性能が良くなるのは当然ですので、値段も考慮しての評価です! (例)1000万円セダンで乗り心地がまあまあ→C、150万円軽自動車で乗り心地がまあまあ→A

※YouTubeの動画に合わせて順次公開していきますので、最近の車では全ての評価が記載されていない場合があります。

評価の根拠

評価の根拠となる動画はこちら!

実車に乗りながらの生の感想です!乗車後に落ち着いた状態で、他車との比較を交えつつ評価したものがこのブログになります!

今回乗車したグレード

トヨタ 86 MT RZグレード 
価格:¥3,349,000
全長/全幅/全高(mm):4265/1775/1310
ホイールベース:2575mm
車両重量:1270kg
駆動方式:FR
エンジン:2.4L水平対向4気筒自然吸気エンジン
最大出力:173kW(235PS)/7000rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgfm)/3700rpm
燃費(WLTC):11.9km/L

通信簿

学年:200万円台〜
クラス:クーペ

教科観点評価評定
快適性能振動A5
騒音A
疲労感A
運転のしやすさ視界A4
ブレーキB
アクセルB
ハンドルA
運動性能カーブA5
高速走行A
パワーA
コストパフォーマンス4
総合4.5

振動 A

これぞスポーツカーという硬めの足回り!
ですが、突き上げは少なく不快な入力はない!

【理由】

スポーツカーなので、一般的な車と比べると振動はもちろん多いです。
しかし、スポーツカーの中では、振動は抑えられている方です。

足回りは硬めで、路面の段差や細かい凹凸、ざらざら、うねり様々な情報が体に伝わってきます。そのフィーリングだと突き上げも強くなってしまいそうですが、大きな入力に対しては硬いながらもスピーディな足の動きで抑えていました。

足回りを硬める中でも、ある程度のストローク感、スピード感があり、突き上げのピーク部分はうまくいなしていました。

スポーツカーらしい味付けかつ、不快な入力がないため「A」としました。

騒音 A

一般車と遜色ないレベル!
つまり、スポーツカーの中ではかなり抑えられている!

【理由】

もちろんスポーツカーなので、音は犠牲にされています。とても静かとは言えないですが、騒音は抑えられています。抽象的な表現ですが、一般的な車と遜色ないレベルの騒音です。

車に興味のない方を隣に乗せた時でも、そこまでうるさいと言われることはないかと思います。

また、エンジン音は賛否両論分かれるところかなと思います。車内にスピーカーで出しているこのエンジン音ですが、個人的には良いのではないかと思います。音質もいいですし、吹け上がりに対してリニアに音が出ます。

一点気になるとすれば、窓を開けた時です。窓を開けたときにエンジン音が小さくなってしまいました(YouTube参照)。

騒音自体はスポーツカーとしては十分に抑えられているため「A」としました。

疲労感 A

ゴツゴツで疲れる感じは一切ありません。
長距離も楽々の快適性です!

【理由】

今回の試乗では175km走行しましたが、疲労感はありませんでした。

直感的に車を操れるドライバビリティと高速道路での静音性、素早く凹凸を処理する足回りによって、体は快適に安静に、心は情熱や楽しさに包まれ、遠出がしたくなるようなフィーリングでした。

スポーツカーですがシートは体をホールドしすぎるわけではなく、ある程度の余裕を持たせてあります。一方でワインディングを流すときには、横Gに対して肩、腰をサポートしてくれます。
ちなみにスポーツ走行に耐えられるほどのサポートはありません。

また、シートは蒸れやすいので夏場は腰に汗がたまるかもしれません。

長距離走行でも疲れがなかったため「A」としました。

視界 A

斜め後ろも視界良好!
長いノーズも問題なし!

【理由】

クーペタイプの車で犠牲にされがちな斜め後ろの視界がしっかり確保されています。

また、長めのノーズでスタイリッシュなスタイルですが、一時停止から出る時などでノーズが気になることはありませんでした。

また、後方の視界も良好でした。

全方位、確認しやすく仕上がっていたため「A」としました。

ブレーキ B

クセがなく踏力に素直に反応します!
ですが、ブレーキ鳴きが気になる、、

【理由】

ブレーキ制御に関しては特に印象に残らないくらい気になるところはありませんでした。

強いて言えば少し強いかなと言うくらいです。街乗りメインの方だと、交差点での停止時に少しだけ気を遣う必要があるかもしれません。
しかし、ワインディングだとちょうど良いブレーキの強さなので、こちらに合わせて調整をしたと考えられます。

また、ブレーキ鳴きが気になります。RZは他グレードよりも摩擦抵抗の大きいスポーツブレーキパッドを採用しているためブレーキ鳴きが起こりやすいとカタログにはあり、実際に試乗した車はブレーキが鳴っていました。

しっかりと慣らし運転を行えばある程度防げると思うのですが、駐車場等であまりキーキー鳴っているとせっかくのかっこいいボディがもったいないので、何らかの対策は必要だと思います。

癖はありませんでしたが、ブレーキ鳴きが気になったので「B」としました。

アクセル B

日常使いは違和感なし!
ただ、強く踏み込む際は慣れが必要

【理由】

低回転領域では踏み込んだ量に対してリニアに回転数が上がります。

中回転から高回転になると、自分の想像よりも一気に吹け上がります。ブリッピングの際に違和感を覚えるかもしれませんが、これは慣れの範疇なので練習あるのみです。

また、電子スロットル感もありました。ギアをニュートラルに入れてアクセルを煽る際には、アクセルの開度を認識してエンジンを吹かすまでラグがあるのか、アクセルを離しても残る感じがしました。

一方でギアが繋がっている際には吹け上がりの違和感も、アクセルが残る感じも全くありません。アクセルの反応もよく、自分の想定通りにエンジンを操作することができます。

ブリッピング時に癖があり慣れが必要なため「B」としました。

ハンドル A

一般道、ワインディング、高速どれでも扱いやすい!
狙い通りに車を操作できます!

【理由】

少しの遊びと重さがあり、低速高速ともに非常に操作しやすいハンドルでした。ワインディングでコーナーを曲がっていく際も、切り増し、切り戻しをすることなく自分の意図した通りに車を曲げていくことができます。

一方で、路面の状況はあまりハンドルに伝わってきません。うねりや段差を踏んだ時でもハンドルを取られることがありません。

また、質感、触り心地はすごい良いというわけではありませんが、スポーツカーなので仕方ないといったところです。

特に癖はなく、日常でもワインディングでも高速でも使いやすいため「A」としました。

カーブ A

予想通りのコーナリングマシン!
頭からぐいぐい曲がっていきます!

【理由】

ハンドルの切り始めからクイックに車が反応します。FRという特性を活かし、後輪を支えとし車が頭からどんどんどんどん曲がっていきます。

また、剛性が非常に高く、足回りも締め上がっているためコーナー途中でも車の歪みやロール感は一切なく、安心してコーナーを攻めていけます。

さらに、コーナー途中で外側のタイヤがかなり粘ってくれます。タイヤはミシュランのパイロットスポーツ4を履いています。タイヤのグリップ力が高いことは確かなのですが、それだけではなく86がこのタイヤの能力を引き出しているような感覚がありました。

予想通りのコーナリングマシンでしたので、ワインディングではかなり楽しめると思います。

当然の「A」です。

高速走行 A

期待通りの安定性!ここが主戦場とばかりに走っていきます!
高速でもスポーツカーとは思えない静かさ!

【理由】

当然のように高速安定性は高いです。試乗した日はかなり風の強い日でしたが、橋の上や高架でもハンドルを取られることはありませんでした。
ちなみにですが、風切り音はしっかりします。しかし、過剰なわけではなく許容範囲内です。

山道での走行では軽快にコーナーを曲がっていきましたが、高速道路ではどっしり感があり安心して巡航できます。これは86に多数取り付けられている空力パーツによるものだと考えられます。特にサイドシルスポイラーや床下のパーツは高速道路での安定性に効いています。

足回りに関しても、高速走行で負けるということはなく、常に張った感じでふわふわ感は出てきません。それにもかかわらず、乗り心地が悪いわけではなく凹凸を瞬時に緩衝します。サスペンションのストロークは短いですが、その分スピードと空力でカバーしているような印象でした。

また、高速安定性が高い一方で、直進安定性はすごく高いというわけではありません。勝手に真っ直ぐ進んでいくという感じはあまり受けませんでした。ここをどっしりさせすぎると、高速コーナーの操作性が悪化するという判断なのでしょうか。

総じて高速道路での巡航は非常に快適です。スピードが出せるからという楽しさだけではなく、快適だからという理由で遠出したくなるくらい良かったです。もちろん「A」です。

パワー A

十分すぎるパワー!上りでも高速でもシフトダウンいらず!
6速からでもしっかり加速します!

【理由】

トルク特性が低回転寄りになったことで、わざわざシフトダウンをしなくても加速していきます。日本の道路を巡航するだけであれば、2000回転あれば十分という感じです。
高速道路では6速でも追越車線に合流できます。もちろん巡航も6速で十分です。

エンジン特性曲線を見ると、250Nmの最大トルク発生回転数は3700回転ですが、それを超えても7000回転まで安定して240Nm近いトルクを発生させるので、旧型にあったパワーの谷はほぼ解消されたと言っても過言ではありません。

実際の感覚でも3000回転を超えるとパワーを感じることができます。3000〜4000回転でのシフトアップが街乗りでは気持ち良かったです。

また、フル加速をするとシートにしっかり押し付けられます。1速、2速で全開にしてもホイールスピンはしません。(トラックモードでの全開は怖いのでやりませんでした。)

2速全開であっという間に法定速度に達するので、やはり日本の公道でGR86の本気を感じるのは難しいですね。

非常にトルクフルで、一般人には使いきれないほどのパワーです。こちらも「A」です。

コストパフォーマンス 4

車の仕上がりは上々!
スポーツカーは台数が出ないので割高感は仕方ないです!

【理由】

価格はMTのRZで約335万円。一番廉価なRCで約280万円。

車の性能が高いのはごもっともですが、動画内でも言っているように乗った時の大きな衝撃はあまりありませんでした。よく言えば乗りやすい快適、悪く言えば高揚が少ないと言えます。
とことんスポーツカーに乗りたいという方であれば、私は300万円で中古の90年代00年代スポーツを買うことをお勧めすると思います。

この時代にピュアスポーツを新型で出してくれたトヨタには感謝しなければいけませんが、今回の試乗ではこの300万円の中に大衆車よりも多めにメーカー利益分が入っている気がしてしまいました(大衆車よりも台数が出ないのでこれは仕方ないことです)。

上記よりコスパは1段階下げた「4」にしました。

総評

おすすめの方

ライバル車がいない状態なので、86気になっている方であれば一度乗って、心にくるものがあればすぐに買いましょう!

おすすめできない方

とことんハードなスポーツカーを求めている方。
エンジン音にこだわる方。

クラッチが好みでない方。

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